振動エネルギーの効率的回生技術に関する研究

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20世紀後半より,化石燃料の排出する温室効果ガスにより地球温暖化問題が顕在化してきている。この地球温暖化防止策として,使用エネルギーの削減技術やエネルギーハーベスティングに基づく新しいエネルギー利用技術が注目され,低炭素化社会,スマート社会の実現が望まれている。また,最近では電子機器の低消費電力化に伴い,汎用的な振動発電技術が開発されつつあり,今後,構造物や医療におけるヘルスモニタリングやワイヤレスセンサネットワーク,スマートビルディングなどへの導入が期待されています。
本研究では,自動車や産業分野で生じる振動に着目し,そのエネルギーを熱として散逸するのではなく,効率的に回生可能な圧電デバイスを用いた振動発電技術について開発を行っています。これにより,低消費電力機器などにバッテリーレスで電力供給できるセルフパワードシステムの構築を目指しています。